ひまわり
おーなり 由子
かんださんがかかえて持ってきたひまわりが
いつまでも台所にある
「そんなん、ゆうたってしゃないやん!」
きらきらと
夏のおわりのまま
ひまわり
いのちや ひるのひかりと
いっしょに束になって、胸にかさなって
泣いてるように笑ってる
透明なからだで、二丁目をするりとぬけて
ひとりで金色の花になってしまったかんださん
わたしがわらって
アイスクリームを食べてるあいだに
逝ってしまった かんださん
(「花のうた」'99.6月)
2学期が始まりました。学校に、また、活気が戻ってきます。でも、伊豆の島々は、
まだ大変です。集団で、東京の都立秋川高校で寄宿生活をするという話がとうとう実
現してしまったようですが、本当に気の毒で、皆、大変だなぁと思います。少しでも
早くおさまるといいのですが……。
ところで、上の詩の作者は童話作家として、又は絵本作家として、随分以前から活
躍しておいでの方です。「手のひら童話1〜3集」「ひみつのブック」「幸福な質問」
「モモ」などが出版されています。
その方の、新しい御作から。
秋
おーなり 由子
突然すずしくなったので、さびしい
くもり空
網戸をあける音が
からからの空に
からからとはねかえる
洗濯物をとりいれる時刻
もうすぐ
夕方が物干しざおに
ひっかかる時間
もうすぐ
夕方が物干しざおに
ひっかかって ぐるんと
まえまわりする時間
くすくすとわらう時間
(「空のうた」、'00、6月)
でも、実際の、現実の9月は、今年もまだまだ暑い。
早く、本当の「秋」が来るといいですね。
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