No.264 -ヨコハマⅡ-
また、一回分、抜けてしまいました。この所、タルんでしまいました。御免なさい。
そこで、自分に「喝」を入れる為に、今まで扱ったことのない「詩」ではない、「詞」
を取り上げました。
羯徒毘 璐薫狼琉
(かっとびロックンロール)
作詞・作曲 JONNY
歌 横浜銀蠅
真夏の夜にバリバリ かんばんなびかせバリバリ
コンポも全開バリバリ
ちょいとクレイジーライダーきどって
とばすぜBaby 今夜はLady
いかすぜRock,n Roll聞きながら
可愛いお前をのせて
地をはうマシンでバリバリ はねるライトがバリバリ
ハの字のスリック バリバリ
ちょいとヘアピン サーカスきどって
とばすぜBaby 今夜はLady
いかすぜRock,n Roll聞きながら
ふたりの夜を過ごそう
(読売新聞横支局著「うた人ヨコハマ」、'96、2月)
この欄の読者向きではないだろうとは思いましたが、それも一興と思って取り上げ
てみました。が、自分の前任校の中にも、前々任校にも、こんな世界の生徒は、必ず、
居ましたし、私はそんなに嫌いではありませんでした。「バーカ」といって、ニヤニ
ヤしていてやると、連中はそれだけで満足していました。無理をして、同じ仲間にな
ってやる必要はないのです。彼等は「俺はここにいるぜ」と言いたいのです。「そう
か、そうか」と認めてやって、タイミングを見て、「食(は)み出してるぜ」と気づ
かせてやるだけで良いのです。その時期に、枠の中に押し込もうとすれば、もっと食
み出して、戻らなくなります。
この作品が出ていた頃は、60年安保の直前で、国会の前にはデモが渦を巻きまし
た。一人の学生が亡くなりました。
余りにも違う在り方でしたが、同じ時代の同じ世代の人でした。
「突っ張り」も又、一つの生き方でした。私の世代の突っ張りは、特攻で死んで行
きました。
箱根八里
作詞 鳥居 忱
作曲 滝 廉太郎
第 一 章 昔の箱根
箱根の山は 天下の険 函谷関(かんこくかん)も物ならず
万丈の山 千仭の谷 前に聳え後(しりえ)に支(さそ)う
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇(くら)き杉の並木 羊腸の小道は苔滑らか
一夫関に当るや 万夫も開くなし
天下に旅する剛毅(ごうき)の武士(もののふ)
大刀腰に足駄がけ 八里の岩ね踏み鳴らす
斯(か)くこそありしか往時の武士
第 二 章 今の箱根
箱根の山は 天下の阻(そ) 蜀の桟道数ならず
万丈の山 千仭の谷 前に聳え後に支う
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇(くら)き杉の並木 羊腸の小道は苔滑らか
一夫関に当るや 万夫も開くなし
山野に狩する剛毅の壮夫(ますらお)
猟銃肩に草鞋(わらじ)かけ 八里の岩ねを踏み破る
斯くこそありけれ近時の壮士
(前掲書より)
同書によると、箱根町の芦之湯温泉の老舗(しにせ)旅館「きくのや」の玄関わき
に、この詩を讃えた石碑に、楽譜も刻まれているということです。志賀直哉の「襖(ふ
すま)」の舞台にもなっている旅館だそうですが、残念ながら確認して居りません。
第三章として、現代の箱根を詩にすると、どういうことになるのでしょうか。最初
に御紹介した詩のように、「マシンで バリバリ」ということなのでしょうか。
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