No.245 −いろ−



   5月5日を「こどもの日」と決めた人は偉い!多分「端午の節句」だったので、「子
  供」の日にしたのでしょうけれど、何といっても、この国の5月5日は本当にフレッ
  シュ。みずみずしい緑の世界、爽やかな風の季節。

   と、いうことで、子供の作品から……。今回は、色に因んだいろいろ。


                し ろ
                       木田 沙織
                      (茨城・五歳)

                        あかには                               
                        ピンクのいもうとがいるでしょ           
                        みどりにはきみどりのおとうとがいるし   
                        きいろは                               
                        オレンジのおねえさんがいるし           
                                                               
                        だけど                                 
                        しろは                                 
                        ひとりだね                             
                        さみしいようって                       
                        いっているかなぁ                       
                                          (川崎 洋編『こどもの詩』
                      文春新書・H12・10月)

   この頃の子供たちは可哀そう。なぜなら、一人っ子か、せいぜい兄弟(姉妹)が2
  人ぐらいでしょ。昔は、五人位の兄弟が普通でしたものねぇ。私の親は、12人兄弟
  でした!一ダースも兄弟がいるなんて、本人たちは面倒くさがってましたが、そんな
  もんだと達観もしていました。


                  えのぐ
                         平野 淳
                                                (愛知・小六)

                         えのぐは黒が一番しぶい色だ      
                         えのぐは赤があざやかな色だ      
                         えのぐは青がすみきった色だ      
                         えのぐは黄色がさわやかな色だ    
                         えのぐはみんな個性があるものだ  
                                              (同 上 書)


   さすがに6年生ともなると、抽象的思考ができるようになるのですね。「しぶい」
  なんてことばを使うことができるのにも、感心します。子供たちの個性も亦、鮮やか
  に出てくるのです。


                魔法のきらめき
                         稲員 自由雅
                       (いなかず みゆか)
                           (福岡・小五)
                       窓辺に並んでいる                   
                       いつもよりステキだな               
                       お天気がいいから                   
                       みんなの作品が                     
                       太陽にすけてみえる                 
                       色のついた光が                     
                       教室にさしかかる                   
                       窓ぎわにいる人の                   
                       かみの毛が七色にそまっている       
                       きれいだな                         
                       ステンドグラスは                   
                       魔法のきらめき                     
                                 (同 上 書) 


   ステンドグラスがなくても、教室の窓際に並んだ子供たちの頬は、いろいろな光で
  輝いています。窓際の子供たちばかりではありません。廊下側の子供たちだって、光
  ってます。ねぇ、先生。

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