No.101 −花祭−


   4月8日は、お釈迦様の誕生日。お寺さんでは、仏生会(ぶっしょうえ)という法
  要を営んでお祭りしますが、一般的には、それが「花祭り」です。
     旧暦の時代から始まっているのですから、その頃は初夏の行事だった筈ですが、お
  釈迦様の像を飾る花御堂の屋根に飾る花が桜になったのは、いつの頃からなのでしょ
  うか。又、最初は何の花だったのでしょうか。一寸、気になります。

         門前にあをあをと海 花御堂
                         高野 素十
                                                      (すじゅう)

         ぬかづけばわれも善女(ぜんにょ)や仏生会
                         杉田 久女
                           (ひさじょ)

         灌仏会(かんぶつえ)冷たい甘茶詫びながら
                         滝 春一

         浜風に色の黒さよ誕生仏
                         小林 一茶


   皆さんご存じとは思いますが、ついでながら…。お釈迦様は、生まれるとすぐに七
  歩歩いて、両手でそれぞれ天と地を指さし、「天上天下唯我(ゆいが)独尊」とお呼
  びになったそうで、その時、八大竜王が甘露の雨を降らせてお釈迦様の身体を洗って
  さしあげたという故事が、釈迦像の形と、甘茶をかける風習のもとになっているよう
  です。


   同じ時期に、西洋では、というよりキリスト教の国々では、復活祭、イースターの
  お祭りが行われます。正確にいうと、「春分のあとの、最初の満月、直後の日曜日」
  です。今年は、4月4日の日曜日でした。卵の殻にきれいな模様描いて祝います。何
  故卵のからに色をつけるのか、は残念ながら知りません。今度調べておきましょう。



         復活祭 山肌赫く海青し
                               大野 林火
                           (りんか)

         島の天 鳶の輪あげて復活祭
                         下村 ひろし

         鎧戸(よろいど)の海にひらかれ復活祭
                         朝倉 和江

「はな・ひと・こころ」へもどる