和算研究所では,江戸時代の日本の数学を現代の人たちに伝えようと,いくつかの試みを続けてまいりました。そのなかの1つとして「算額をつくろうコンクール」があります。現代の中学生や高校生は数学を受験のための道具と考えている人が多いようです。しかし,数学は様々な分野で活用されており,そのことを意識する必要があると思います。
与えられた問題を解くことも数学の力をつけるために大切なことでしょうが,数学の力を自分の力として定着させるには,自分で問題を考え,つくってみることが一番でしょう。江戸時代を通して,その後の明治時代,大正時代でも,数学の問題をつくって神社やお寺に奉納することが流行していました。この奉納されたものを算額といいます。今でも日本の神社やお寺に900面以上もの算額が現存しています。
この算額の形式で,現代の中学生・高校生の生徒の方々に問題を考えていただくことにしました。これが江戸時代の数学文化である和算を理解してもらうもとになるでしょう。
今年で6回目のコンクールになりますが,年々出品される方が多くなり,今年は400点近く応募されました。今回も実践女子学園の佐藤順子先生を実行委員長として進めていただきました。設定以来毎年多くのご応募や各方面からの多大なご協力をいただきました。
審査は,次の方々で構成されました委員会でおこなわれました。
審査委員長
審査委員
佐藤順子,牧下英世,矢嶋邦男,疋田伸汎,西田かおり,佐藤健一,山司勝紀,青木信人,中川裕之,松永昇也
収録されました作品は,さまざまな場面で活かされ,一層の教育効果をあげるものと考えます。このような観点から作品は毎回保存し,末永くご活用いただけるようにしたいと思います。
これからも,この輪を広めていただければと願っております。
新関亜美
(明治大学付属中野八王子高等学校)
【講評】
江戸時代の童(15歳以下)の算額にも2つの接する球にとり巻く等円の問題があり,時代を越えた共通のものを感じる。立体的配置が面白い。
[印刷用]
(PDF 259KB)
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鈴木康平
(筑波大学附属駒場中学校)
【講評】
正多角形の辺の数を減らしながら容れることも2つぐらいは誰でも考えられることであるが,バランスがよく,しかも辺の長さを変えずに容れていく図形から上手に作問した。
[印刷用]
(PDF 270KB)
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原田悠希
(筑波大学附属駒場中学校)
【講評】
三平方の定理の発想でよく見る図形で,作図しながら考えていたのかもしれない。特に発想が目新しくはないが,どこにでもある図形を使って工夫している。図のアンバランスを答えの書く位置で補った。
[印刷用]
(PDF 194KB)
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水谷真志
(筑波大学附属駒場中学校)
【講評】
タイル張りから三平方の定理を導いた話はあるが,ここでは対称な図形を挿してそれに色をつけて注目させた。
[印刷用]
(PDF 237KB)
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池田憲弘
(筑波大学附属駒場中学校)
[印刷用]
(PDF 206KB)
今泉智裕
(筑波大学附属駒場中学校)
[印刷用]
(PDF 144KB)
大橋裕太
(筑波大学附属駒場中学校)
[印刷用]
(PDF 264KB)
長田勇一
(国分寺市立第六小学校)
[印刷用]
(PDF 457KB)
高橋夏樹
(山形大学教育学部附属中学校)
[印刷用]
(PDF 446KB)
中里弥生
(明治大学付属中野八王子高等学校)
[印刷用]
(PDF 205KB)
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