日私教研からのお知らせ:所長室からのメッセージ

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日私教研からのお知らせ

全国高校野球選手権大会(甲子園)はやがて公立高校だけの大会になる!?

№ 51 (2018年11月)

当研究所の最大規模の研修会である「全国私学教育研究集会」が、10月25日と26日の2日間にわたりNHK大河ドラマ「西郷どん」に沸く鹿児島県で開催されました。お陰様で全国から定員を大きく上回る680名の皆様にご参加頂き、盛大な、実り多い研修会になりましたこと、衷心よりの感謝を申し上げます。また、開催にあたりましては鹿児島県私立中学高等学校協会の皆様をはじめ大会開催にご尽力賜った全ての皆様に重ねて御礼を申し上げます。

さて、今年度の記念講演は歴史家で作家の加来耕三さんにお願い致しました。講演の中で加来さんは、先行きの見えない混沌とした時代だからこそ「歴史に学ぶべき」という趣旨のお話をされました。ただしこの場合の歴史は、皆様の常識・固定観念と化した歴史ではなく、誰かが脚色した歴史でもありません。歴史は疑ってかかれ、何故そうなったのか、立ち止まり考え、突き詰めて真実を追究する、その結果辿り着いた歴史に学ばなければならないのです。だから歴史小説は読んではいけないし大河ドラマも見てはいけません。なぜならあれは嘘が多いからです・・・(笑い)

講演後の懇親会で加来さんと親しくお話をする機会がありました。この折、唐突に加来さんが、「先生、甲子園はやがて公立学校だけの大会になると思いますよ」と言われました。その意味が理解できずに聞き返しますと、加来さんは、「だって私立学校はもっと大きなスケールで、世界を目指しているのでしょう」と言われたのです。

そういえば春夏の甲子園は出場校のほとんどが私立高校、大会そのものが私立高校で持っているようなものだ、なのに高野連の中枢の役員は公立高校長OBが多数を占めている。高体連もしかり、日頃からそんな不満を持っている私には何かストンと胸に落ちるような不思議な気分を味わいました。

加来さんの言葉を拡大解釈すれば、高校野球にとどまらず、私立学校の運営に携わる者は「小さくまとまらず、もっと、もっと大きな世界を目指せ」というエールのように私には聞こえました。

その後の会話…
私(中川)「歴史小説は読むな!と仰ってましたが私は歴史小説が大好きなのですが・・・」
加来さん「実は私も歴史小説は大好きです!」(大爆笑)

これからの活動に大きなパワーを頂いた鹿児島大会でした。

所長 中川武夫

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