日私教研からのお知らせ:所長ギャラリー

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日私教研からのお知らせ

From Educational Creator's Gallery

一般財団法人 日本私学教育研究所 所長 平方邦行

~所長メッセージ~

芸術家でもある平方所長の所長室には、
沢山の作品が飾られています。
その「ギャラリー」より、
最新のメッセージをお届けします。

一般財団法人 日本私学教育研究所 所長 平方邦行

【所長挨拶】
21世紀型の教育を、私学から

20世紀型の教育は、大量の知識の習得や、過去の経験の追体験を重視していました。しかしそれだけでは、未来に起こる問題を解決できないはずです。2020年から続く新型コロナウイルスの流行はまさに、「予測不能」な社会現象の最たるものの一つですが、子どもたちは未知の局面に遭遇した時に、的確に判断できる力を学校教育の中で身につけねばなりません。これまで行われてきた、知識偏重型の教育や過去の経験に頼るばかりでは、未来を切り拓くことは到底できないのです。

変容する社会で生き抜くためには、「自己変容型知性」を身につけ、磨く仕組みづくりと、向上心を持ち、粘り強く努力を続けることのできるGrowth Mindsetを持つことが不可欠です。そのために教育の中心に据えるべきは、批判・創造といった高次思考であり、レクチャー型の授業ではそれらは習得できません。グローバル社会では、情報通信技術(ICT)を活用した教育が一般的になり、STEAM(科学、技術、工学、美術、数学)教育などの未来を見据えた欧米諸国の教育や世界中に広がる国際バカロレア(IB)では、児童生徒が私用のタブレット端末やPCを授業中に活用する「BYOD(Bring your own device)」が当たり前になっています。

一方わが国では、知識偏重の20世紀型教育から脱却できない中等教育が見えてきます。そこに楔を打ち込むため、一方通行型の教育から双方向型の教育を模索し、牽引する「21世紀型教育を創る会」を2011年9月に有志数人で設立しました。現在、「21世紀型教育機構」に加盟し、双方向型の協働的な学びを実践する学校に対し、アクレディテーション(品質認定)を設定し最低基準を定め教育の質の保証と向上を同時に目指しています。 私立学校には、「21世紀型教育」を実践できる可能性にあふれています。

子どもたちは、いつの時代も私たち大人が経験したことのない未来を生きていきます。未来は、Z世代の若者や、Creative Classの若者こそ未来社会を創造できる可能性を持っているのです。その未来社会がデストピアではなくユートピアであるために、子どもたち自身が協働し、自分たちによる自分たちのための、そして人類のための新しい社会構想を創造・実践するプロジェクトを動かしていくことが大切です。多様化し、変わり続けるグローバル社会において、もはや皆が横並びで目指していく「解」はありません。子どもたちが、自分の未来をデザインできる実現力を持った若者となるよう、教職員の皆様には子どもたちの学びをサポートしていっていただきたいと願っております。そして私立学校は、「建学の精神」はもとより、在野の精神を持ち、常に 「独自性」と「先進性」に満ちあふれていることが「いのち」であると肝に銘じて、学校づくりをすべきである――私はそう確信しています。

PDFが開きます最新の所長メッセージ 「Z世代とα世代」(PDF:364KB)【令和4年8月更新】

首都圏模試公式YouTubeチャンネルに、平方所長のインタビュー動画が掲載されています。Z世代とα世代、学校でのICT活用、グローバル教育についてなど、幅広い内容となっております。ぜひご視聴ください。

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